宝塚の女に出会い系で会えると思っている男は、たぶんほとんどいない。
宝塚と聞いて浮かぶのは歌劇団だろう。でも街としての宝塚は、閑静な高級住宅地だ。山の手に戸建てが並び、駅前には品のいいカフェがある。大阪の梅田まで阪急で30分。通勤にも便利で、住むには申し分ない。医者、弁護士、会社役員。そういう男が家族を構える街のイメージだ。
僕は神戸市在住の50代バツイチ。PCMAXを4年使っている。三宮、姫路、御影、西宮、垂水、明石、加古川、尼崎と検索範囲を広げてきた。今度は宝塚市を検索してみた。正直、ヒット数は少ないだろうと思っていた。金持ちの住宅街に出会い系ユーザーがいるとは考えにくい。
結論から言えば、いた。しかも、これまで出会った誰とも違うタイプの女だった。44歳、子なし、専業主婦。夫は開業医。経済的に何不自由ない。それなのにPCMAXのプロフに「話し相手がほしい」と書いている女。この記事は、その女と出会って、関係を持つまでの話だ。
- PCMAXで宝塚の子なし専業主婦を見つけた経緯
- 医師の妻に送ったメッセージと返信の温度感
- 高級住宅街に住む女とのデートの距離感
- 西宮北口のホテルで過ごした平日の午後のリアル
- 「満たされている女」が出会い系に来る理由を知っておくべきこと
PCMAXで宝塚の44歳子なし専業主婦を見つけた経緯
- 宝塚を検索して出てきたプロフの空気が他のエリアと全然違った
- 「話し相手がほしい」と書く女の心理を読み間違えた最初
- 44歳子なし専業主婦のプロフから透けた生活の輪郭
宝塚を検索して出てきたプロフの空気が他のエリアと全然違った
PCMAXで「宝塚市」を選んだ。予想通り、ヒット数は少なかった。三宮の5分の1もない。でも少ないからこそ、1件ずつ丁寧に見られた。
まず目についたのは、プロフの文章量だ。尼崎の女は5行で終わる。三宮の女は写真が勝負。宝塚の女は文章が長い。自己紹介が丁寧で、読書の感想文みたいな書き方をしている人もいた。「趣味は読書と美術館巡りです。最近は西宮市大谷記念美術館の企画展に行きました」。出会い系のプロフとは思えない品の良さだった。
もう一つ気づいたのは、写真のレベルだ。素人のスマホ撮りとは明らかに違う。構図がいい。背景に花が映っている。加工はしていないが、肌がきれいだ。金をかけて手入れしている肌。爪もきれい。ネイルサロンに定期的に通っている手だった。プロフの時点で「この女は金に困っていない」とわかった。宝塚という土地柄を考えれば、当然だった。
「話し相手がほしい」と書く女の心理を読み間違えた最初
何件かプロフを見て回った中で、1人の女に目が留まった。44歳、専業主婦、子供なし。趣味はヨガとカフェ巡り。写真は横顔だけ。品のある顎のラインと、手入れされたショートボブが映っていた。
プロフの自己紹介は短かった。「主人は仕事が忙しく、家にいることが多いです。話し相手がほしいです。真剣な出会いは求めていません。普通にお話できる方がいたらうれしいです」。最初、これを読んで「暇つぶし目的か」と思った。この手のプロフは、メッセージを何通も交わしても会えないパターンが多い。でも「真剣な出会いは求めていません」という一文が気になった。普通の暇つぶしなら、わざわざこれを書かない。「体の関係を否定していない」という意味にも読める。
44歳で子供がいない。専業主婦。夫は忙しい。この組み合わせは、出会い系では珍しい。普通、44歳の専業主婦は子育てで忙しいか、子供が大きくなってパートに出ているか、どちらかだ。子なしの専業主婦は、時間が余っている。家事は数時間で終わる。友達と会うのも週に1、2回。残りの時間は家にいる。その空白を埋める何かが欲しくて、出会い系に登録している。金ではない。刺激でもない。誰かと言葉を交わしたいだけなのかもしれない。
44歳子なし専業主婦のプロフから透けた生活の輪郭
プロフをもう少し読み込んだ。宝塚市在住。結婚18年目。旦那は「医療関係の仕事」と書いてあった。後から聞いた話では開業医だった。家は山手の戸建て。車は2台持ち。1台は旦那のベンツ。もう1台は彼女の買い物用の軽。
物質的には何不自由ない。ヨガは週3で通っている。月に1回は百貨店で服を買う。エステにも行っている。化粧品はデパコスだけ。外食は月に2、3回、旦那と行く。その外食が夫婦の会話の大半だ。食べ物の話と、旦那のクリニックの話。それ以外の会話がない。18年間、この繰り返しだという。
子供がいない理由は聞いていない。プロフにも書いていなかった。でも44歳で結婚18年、子なし。26歳で結婚して、18年間子供ができなかった。作らなかったのか、できなかったのか。どちらにしても、44歳の今、家の中に自分以外の生き物がいない時間が毎日12時間以上ある。旦那は朝7時に家を出て、夜9時に帰ってくる。その間、広い戸建ての中に1人。これが「話し相手がほしい」の正体だった。
医師の妻に送った最初のメッセージと返信の意外な速さ
- 宝塚の主婦に送るメッセージで意識したこと
- 返信は翌日の午前10時23分だった
- メッセージの文体から見えた「この女は知性がある」
宝塚の主婦に送るメッセージで意識したこと
尼崎のシンママには「子供の存在に触れること」が大事だった。加古川の家庭内別居の主婦には「否定しないスタンス」が効いた。じゃあ宝塚の子なし専業主婦には何が刺さるか。考えた。
答えは「知的な会話」だった。この女は金に困っていない。見た目を褒めても響かない。エステもネイルもやっている女に「きれいですね」と言っても、それは日常だ。響くのは、日常にないもの。つまり「自分の話を聞いてくれる、知性のある男」だ。旦那は忙しくて会話がない。女友達との会話はランチの話題が中心。もっと深い話、自分の考えを語れる相手がいない。そこが穴だ。
メッセージを作った。「はじめまして。プロフ読ませていただきました。大谷記念美術館の企画展、自分も先月行きました。宝塚に住んでいらっしゃるんですね。阪急沿線は美術館が多くて羨ましいです。お話できたらうれしいです」。事実ではない。大谷記念美術館には行っていない。でも彼女のプロフに書いてあった具体的な情報に触れることで、「ちゃんとプロフを読んでいる男」というアピールになる。出会い系の男のメッセージは9割がテンプレだ。プロフの中身に言及するだけで差がつく。
返信は翌日の午前10時23分だった
メッセージを送ったのは夜の11時だった。返信は翌日の朝10時23分。旦那が出勤した後、ヨガに行く前の時間だろう。
「お返事ありがとうございます。大谷記念美術館、行かれたんですね。あの企画展よかったですよね。阪急沿線は確かに美術館が多くて、暇な時によく行っています。お話できるのうれしいです」。丁寧な文面だった。絵文字はゼロ。句読点がきっちり打たれている。
PCMAXで何十人もの女とやり取りしてきたが、句読点をここまで正確に使う女は初めてだった。三宮の女は「!」を多用する。西宮の女は「笑」を入れる。尼崎の女は「w」を使う。この女は何も使わない。文章だけで成立している。読書量がある女の文体だ。学生時代から本を読んできた人間の書き方だった。
最初の3日間で10通ほどのやり取りをした。美術館の話から映画の話に移り、最近読んだ本の話になった。彼女は東野圭吾が好きだと言った。僕は普段ほとんど小説を読まない。でもドラマ化された作品なら知っている。「ガリレオはドラマで見ました」と返した。正直に「あまり本は読まない」と伝えた。彼女は「ドラマから入るのもいいですよね」と返してきた。否定しない。上から見ない。品のいい返しだった。
メッセージの文体から見えた「この女は知性がある」
1週間のやり取りで、彼女の人となりが見えてきた。会話の端々から教養が滲む。でも決してひけらかさない。こちらが知らない話題を出した時も「ご存知ないかもしれませんが」ではなく、「もしよかったら今度見てみてください」という言い方をする。
1週間目の終わりに、彼女から聞かれた。「お会いしてお話ししてみたいんですが、ご迷惑でしょうか」。女の方から会いたいと言ってくるパターンは初めてではない。でも「ご迷惑でしょうか」という聞き方は初めてだった。この言葉選びに、彼女の性格が全て出ていた。自分の欲求を口にすることに罪悪感がある。出会い系にいること自体に後ろめたさを感じている。でも会いたい。だから「ご迷惑でしょうか」という形で、こちらに断る余地を残しながら提案してくる。44歳の大人の女の、遠慮と勇気が混じった言い方だった。
僕は「迷惑なんてとんでもないです。ぜひお会いしましょう」と返した。場所の提案はこちらからした。「宝塚のお近くでいかがですか」と聞いたら、「宝塚は顔見知りが多いので、少し離れたところがいいです」と返ってきた。これは不倫する女の定番の返しだ。地元では知り合いの目がある。特に宝塚のような住宅街では、主婦同士のネットワークが強い。誰と歩いていたか、すぐに広まる。だから地元を避ける。「西宮北口あたりはいかがですか」と提案した。阪急で2駅。近すぎず遠すぎない。彼女は「そこがいいです」と即答した。
西宮北口のカフェで会った44歳の第一印象
- 平日の昼間に会う理由は「旦那が仕事だから」
- 写真より実物の方がきれいだった44歳の手入れ
- 2時間のカフェで見えた「この女が本当に欲しいもの」
平日の昼間に会う理由は「旦那が仕事だから」
待ち合わせは平日の水曜日、午後1時。西宮北口駅の改札前。僕は有給を取った。彼女は「平日の昼間なら時間があります」と言っていた。旦那は月曜から土曜までクリニック。日曜は学会やゴルフ。つまり彼女は毎日が自由時間だ。
改札から出てきた彼女を見た瞬間、息を飲んだ。44歳には見えなかった。黒いワンピースに白いカーディガン。ヒールは低め。ブランドのバッグを肘にかけている。化粧は薄いが、肌にツヤがある。金をかけた肌だ。髪はショートボブで、美容院帰りのように整っている。背筋が伸びていて、立ち姿がきれいだった。
「はじめまして」。声が柔らかかった。落ち着いたトーンで、焦りがない。出会い系で初対面の時にありがちな緊張感もなかった。慣れているというよりは、そもそもこの人はどんな場面でも落ち着いている人間なんだと感じた。18年間、医師の妻として人前に出てきた女の余裕だ。
写真より実物の方がきれいだった44歳の手入れ
西宮北口のアクタ西宮の中にあるカフェに入った。彼女はカフェラテを頼んだ。僕はアイスコーヒー。席に着いた時に、手元が見えた。爪がきれいだった。ジェルネイルだが派手ではない。ベージュ系の上品なデザイン。指が細くて、手荒れがない。
44歳の肌は、手と首に出る。顔は化粧で隠せるが、手の甲と首のシワは隠せない。彼女の手は滑らかだった。首もきれいだった。エステに通っている手だ。週3のヨガで体を動かし、月1の百貨店で化粧品を買い、定期的にエステに行く。それだけの時間と金を自分にかけられる生活。尼崎の工場勤務のシンママとは対極にいる女だ。
でも目の奥は暗かった。きれいに整った顔の中で、目だけが笑っていない。話している時の表情は穏やかだ。口元は微笑んでいる。でも目が追いついていない。長い間、1人でいる人間の目だった。毎日きれいに手入れして、きれいな服を着て、誰にも見せない。鏡の前で完成する美しさ。それを見る人間が旦那しかいない。その旦那は、もう彼女の見た目に興味がない。18年も一緒にいれば当然だ。
2時間のカフェで見えた「この女が本当に欲しいもの」
カフェで2時間話した。美術館の話、映画の話、旅行の話。彼女はイタリアに行ったことがあると言った。フィレンツェのウフィツィ美術館の話を楽しそうにしていた。旦那と行ったのかと聞いたら、「主人は海外に興味がなくて、友達と行きました」と答えた。
2時間の会話で気づいたことがある。彼女は旦那の話をほとんどしなかった。聞かれたら答えるが、自分からは出さない。代わりに「最近こんな本を読んだ」「あの映画が良かった」「このカフェのラテアートがきれい」。自分の感覚を共有したがっている。でもそれを聞いてくれる相手がいない。旦那に言っても「ふうん」で終わる。友達は自分の家庭の話で忙しい。44歳の子なし専業主婦が、自分の感じたことを語れる相手を求めている。それが出会い系に来た理由だった。
別れ際に「今日はありがとうございました。すごく楽しかったです」と言われた。その「すごく」に実感がこもっていた。宝塚の家に帰っても、この会話を共有する相手がいない。今日の2時間は、彼女にとって何週間分の会話量だったのかもしれない。「また会えますか」と僕から聞いた。彼女は少し考えてから「はい、ぜひ」と答えた。
2回目は宝塚の山手を車で走った静かなドライブだった
- 2回目は彼女から「車でどこかに行きませんか」と提案があった
- 武庫川沿いを走りながら聞いた「子供のいない18年」
- 車の中で初めて触れた彼女の手は冷たかった
2回目は彼女から「車でどこかに行きませんか」と提案があった
2回目は1週間後の金曜日だった。メッセージで日程を調整している時に、彼女から提案があった。「もしよろしければ、車でどこかに行きませんか。私の車を出します」。
彼女の車で、と言う。つまり旦那のベンツではなく、自分の軽で来るということだ。旦那には内緒の外出だからベンツは使えない。それに軽なら目立たない。宝塚の住宅街でベンツを運転している主婦はそれなりにいるが、軽なら匿名性が高い。そこまで計算しているのか、単純に「自分の車だから」なのかはわからなかったが、どちらにしてもこの女は頭が回る。
待ち合わせは宝塚南口駅の近くのコインパーキングにした。宝塚駅ではなく南口。1駅ずらすだけで知り合いに会うリスクが減る。彼女が白い軽で現れた。ダイハツのムーヴ。きれいに洗車されている。車内も清潔で、ダッシュボードにハンドクリームが置いてあった。後部座席にはヨガマットが見えた。この車は彼女の日常そのものだ。ヨガに行き、スーパーに行き、カフェに行く。その動線の中に、今日は僕が加わった。
武庫川沿いを走りながら聞いた「子供のいない18年」
宝塚の街を軽自動車で走った。武庫川沿いの道を北に向かう。窓の外に大劇場が見える。平日の昼間だから、歌劇を観に来た女性たちが歩いている。彼女は横目で見ながら「あそこ、年に2回くらい行きます」と言った。
武庫川の河川敷が見える場所で車を停めた。エンジンを切って、しばらく川を眺めた。彼女がぽつりと話し始めた。
「子供、いないんです。結婚して最初の5年は治療もしました。でも授からなくて。主人は『2人でいいじゃないか』と言ってくれました。でもその後、主人はクリニックの開業で忙しくなって。2人でいいはずだったのに、2人の時間がほとんどなくなりました」。淡々と話していた。感情を込めない話し方だった。何度も自分の中で整理して、もう泣く段階は過ぎた話。でも整理しきれない何かが、言葉の端ににじんでいた。
「友達はみんな子供がいて。ランチしても話題は子供の受験とか部活の話で。私だけ入れない話が多いんです。別に仲間外れにされているわけじゃないんですけど、共通の話題がだんだん減ってきて」。そう言いながら、武庫川の流れを見ていた。44歳の子なし専業主婦。周囲の友達は子育てのステージに入っている。PTA、塾の送迎、受験。その話題に入れない。夫は仕事で忙しい。家には自分だけ。その孤独を、美術館とヨガとカフェで埋めている。でも埋まらない。だからPCMAXに登録した。
車の中で初めて触れた彼女の手は冷たかった
武庫川沿いの話が一段落した後、少し沈黙があった。彼女は窓の外を見ていた。僕はハンドルの上に手を置いていた。助手席だったが、何となく手の置き場に困っていた。
「すみません、重い話をしてしまって」。彼女がこちらを向いた。目が少し赤かった。泣いてはいない。でも目の奥が潤んでいた。
「重くないですよ。聞かせてくれてありがとうございます」。そう言って、自然に左手を伸ばした。彼女の右手に触れた。手が冷たかった。8月なのに。エアコンのせいかもしれない。でも僕は違う理由を感じた。
彼女は手を引かなかった。僕の手の上に自分の指を重ねた。しばらくそのままでいた。手を握っただけだ。でもその沈黙の中に、彼女の18年分の孤独が詰まっているように感じた。誰かに手を握られること。それだけのことが、この女にとっては何年ぶりのことだったのだろう。
「帰りましょうか」と彼女が言った。エンジンをかけた。宝塚南口のコインパーキングまで戻る間、片手でハンドルを握りながら、もう片方の手はずっと僕の膝の上にあった。別れ際、駐車場で車を降りる時に「次は、もう少し長い時間、一緒にいたいです」と言った。目を見て言っていた。この女は覚悟を決め始めている。僕は「こちらこそ」とだけ返した。
3回目のデートは西宮北口のホテルに誘った経緯
- 「もう少し長くいたい」の真意を受け止めた判断
- 宝塚でも三宮でもなく西宮北口のホテルを選んだ理由
- 平日の昼間にホテルに入る44歳の覚悟
「もう少し長くいたい」の真意を受け止めた判断
2回目のドライブから3日後、メッセージのやり取りの中で3回目の約束を決めた。彼女は「次は、もう少し長い時間、一緒にいたいです」と言っていた。この言葉の意味を考えた。
「もう少し長く」は、カフェの2時間やドライブの3時間では足りないということだ。この女は覚悟を固めている。でも自分からは「ホテルに行きましょう」とは言えない。品のある44歳の専業主婦が、出会い系で知り合った男にそんなことは言えない。だからこちらが汲み取る必要がある。「水曜日にまたお会いしませんか。今度はゆっくりできる場所を取りますね」。遠回しだが、彼女にはわかるはずだ。返信は30分後に来た。「はい、お願いします」。短い。でもこの短さに覚悟が出ていた。
宝塚の女を宝塚のホテルに連れて行くわけにはいかない。知り合いに見られるリスクがある。三宮は遠すぎる。1回目のカフェと同じく西宮北口がちょうどいい。阪急で2駅。人が多くて紛れるし、駅周辺にシティホテルがある。ラブホテルではなくシティホテル。これは彼女に対する敬意だ。品のある女を安い部屋には連れて行けない。デイユースで予約した。平日の昼間、シティホテルの1室。
宝塚でも三宮でもなく西宮北口のホテルを選んだ理由
水曜日の正午。西宮北口駅の改札前で待ち合わせた。彼女は黒のワンピースに薄手のカーディガン。1回目と同じような服装だが、よく見ると違う。ワンピースの丈が少し短い。アクセサリーも変わっている。シンプルなネックレスをつけていた。
まずランチに行った。駅前のイタリアンレストラン。彼女は白ワインをグラスで頼んだ。昼間からワインを飲む女。でもこの女には似合う。パスタを食べながら、前回のドライブで話した本の話の続きをした。彼女は東野圭吾の新作を読み終わっていた。「感想を誰かに話したかったんです。主人に言っても、ふうん、で終わるから」。この一言に、彼女がPCMAXに登録した理由の全てが詰まっている。
ランチを終えて、店を出た。「ホテル、近くに取ってあります」と言った。彼女は頷いた。駅から歩いて3分のシティホテル。エントランスに入る時、彼女が一瞬立ち止まった。周囲を確認している。知り合いがいないか見ている。宝塚の主婦ネットワークは怖い。誰かに見られたら終わりだ。確認し終えて、「大丈夫です」と小さく言った。フロントでカードキーを受け取った。エレベーターの中は2人だけだった。沈黙。でも緊張の沈黙ではなかった。覚悟を決めた後の静けさだった。
平日の昼間にホテルに入る44歳の覚悟
部屋に入った。8階の角部屋。窓から西宮の街並みが見える。遠くに六甲山のシルエット。きれいな部屋だった。ダブルベッドに白いシーツ。清潔な空気。
彼女は窓際に立って、しばらく外を見ていた。カーディガンの裾を指で弄っている。緊張しているのだ。
「緊張してます」。彼女が振り向いて言った。44歳の大人の女が「緊張してます」と口にしている。その正直さに、この女の品がある。駆け引きをしない。嘘をつかない。自分の状態をそのまま伝える。「僕もです」と答えた。本当だった。医師の妻とホテルの部屋にいる。この状況に緊張しない男がいたら嘘だ。
「ワイン、飲みますか」と聞いた。部屋の冷蔵庫にミニボトルがあった。白ワイン。グラスに注いで渡した。彼女はベッドの端に座って、一口飲んだ。「こうやって平日の昼間にホテルにいるなんて、私、どうかしてますよね」。自嘲気味に笑った。「どうかしてるのはお互い様です」と返した。彼女が少しだけ楽になった顔をした。「お互い様」という言葉が、彼女の罪悪感を薄めたのだろう。
西宮北口のホテルで過ごした44歳の専業主婦との午後
- ベッドの端で距離が縮まった瞬間は彼女からだった
- 44歳の手入れされた体が求めてきた欲望
- 終わった後に泣きながら笑った44歳の涙の意味
ベッドの端で距離が縮まった瞬間は彼女からだった
ワインのグラスを置いた彼女が、ベッドの上で体の向きを変えた。こちらを向いた。目が合った。
彼女が手を伸ばしてきた。僕のネクタイに触れた。結び目に指をかけて、ゆっくり引いた。「これ、邪魔ですね」。小さく笑いながら、ネクタイを緩めていく。品のある女が、品のある仕草で男の服を脱がせにかかっている。ネクタイを外して、ベッドの横に置いた。次にシャツのボタンに手をかけた。上から1つずつ外していく。指が細い。ネイルの先が僕の胸に触れる度に、ひやりとした。3つ目のボタンを外した時、彼女が唇を寄せてきた。鎖骨にキスをされた。柔らかい唇だった。
18年間、旦那以外の男に触れていない手。その手が、今、僕のシャツのボタンを外している。ここまでの全ての段階で彼女が半歩先に出てきた。「会いたい」も「もう少し長くいたい」も。でもその度に丁寧な言い方をする。自分から動くが、相手に断る余地を残す。それがこの女のやり方だった。今も同じだ。ネクタイを外し、ボタンを外し、鎖骨にキスをする。でも「嫌なら止めてください」という余白を残している。
44歳の手入れされた体が求めてきた欲望
僕は彼女のカーディガンを脱がせた。ワンピースのファスナーに手をかけた。彼女は自分で背中を向けて、ファスナーを下ろしやすくしてくれた。ワンピースが滑り落ちた。下にベージュのレースの下着をつけていた。上品な下着だった。百貨店で買ったものだろう。今日のために選んだ下着だ。
44歳の体は予想を超えていた。ハリがある。ヨガで鍛えている体だ。腹筋が薄く割れている。脚もきれいだった。ムダ毛の処理も完璧だ。エステに行ったのだろう。全身の手入れをしてからホテルに来ている。彼女の鎖骨に唇を当てた。「あっ」と小さな声が漏れた。その声は、何年分もの沈黙を破るような響きだった。
ブラのホックを外した。彼女は目を閉じていた。息が荒くなっている。白いシーツの上で、44歳の手入れされた体が弓なりに反った。胸に唇をつけると、びくっと跳ねた。乳首を舌で転がすと、「んっ……」と押し殺した声が漏れた。
そこから、彼女が変わった。おとなしく受けていた44歳が、突然手を伸ばしてきた。僕のベルトに指をかけた。バックルを外す手つきが丁寧だった。品のある手つきでジッパーを下ろして、中に手を入れてきた。握られた。冷たい指だった。でも握り方は迷いがなかった。「触りたかったんです」。小さな声で言った。品のいい言葉遣いのまま、欲望を口にしている。このギャップに頭がくらくらした。
彼女が体勢を変えた。シーツの上で身をかがめて、顔を僕の腰の位置まで下ろした。髪がさらりと腹の上に落ちた。トリートメントの匂い。口に含まれた。じゅぷ、じゅぷ、と音がホテルの部屋に響いた。舌の使い方が丁寧だった。先端をゆっくり舐めてから、少しずつ深く咥えていく。「んっ、んっ」と喉の奥で声を出しながら続けている。品のある女が、品を捨てた瞬間の凄みがあった。18年間、旦那以外の男にしたことがない行為を、出会い系で知り合った50代のバツイチにしている。その背徳が、彼女自身をも興奮させていた。
途中で顔を上げさせた。唇を重ねた。長いキスだった。歯が当たった。お互い下手くそだった。40代同士のキスは、20代のそれとは違う。技術じゃない。必死さがある。キスしながら、彼女のショーツに手を伸ばした。触れた瞬間、もう十分に濡れていた。ぐちゅっ、と音がする。「あっ……そこ……」。腰が浮いた。指を入れると中が熱かった。きゅっと締まって、彼女の背中が弓なりに反った。
挿れた時、彼女の両腕が僕の首に回った。ずぶっと奥まで入った瞬間、「あぁっ」と声が跳ねた。抑えようとしていた。でも途中から抑えきれなくなった。「奥……奥に当たってる……」。自分から腰を動かし始めた。ゆっくりだが、確実に快感を追いかけている。ぐちゅ、ぐちゅ、と水音がシーツの軋みに混じった。彼女の手が僕の尻に回って、自分の方に引き込んできた。もっと深く。その動きに、18年分の飢えが全部出ていた。
「イきそう……イっていいですか」。敬語だった。イく瞬間まで敬語を使う女は初めてだった。「いいよ」と返した。びくびくっと体が痙攣した。中がきゅうっと締まった。でも止まらなかった。締まったまま、また腰を押し付けてきた。「もう1回……お願いします……」。品のある声で、もう1回を求めている。この女の欲望は静かだが深い。18年間、蓋をしてきた欲が、今、このホテルの一室で全部溢れ出している。きれいに整えたネイルが僕の背中に食い込んだ。2回目の波が来て、彼女の体が大きく跳ねた。じゅぷじゅぷと音が激しくなって、僕も限界だった。
終わった後に泣きながら笑った44歳の涙の意味
終わった後、彼女はしばらく動かなかった。天井を見ていた。涙が一筋、こめかみを伝って枕に落ちた。泣いているのかと思ったが、違った。目は笑っていた。口元も笑っている。でも涙が出ている。感情の処理が追いついていないのだ。18年間閉じていた蓋が、一気に開いた。その水が溢れている。
「ごめんなさい、泣いてるわけじゃないんです」。彼女が目元を拭いながら笑った。「わかってます」と僕は言った。わかっていた。これは悲しみの涙ではない。解放の涙だ。44歳の子なし専業主婦が、自分の体を求められたこと。自分から相手の体に触れたこと。自分が「女」であることを思い出したこと。その全部が一度に押し寄せて、涙腺が耐えられなかった。
白いシーツの上で裸のまま、しばらく2人で天井を見ていた。ホテルの空調の音だけが聞こえている。窓の外に六甲山のシルエットが見える。西宮北口のシティホテルの8階。平日の午後。きれいに手入れされた女の横で寝ている。非日常のはずなのに、不思議と穏やかだった。
「満たされている女」が出会い系に来る理由を50代男は知っておくべき
- 金がある女は「金以外」のものを求めている
- 子なし専業主婦の孤独は想像より深い
- PCMAXで宝塚・芦屋・川西の高級住宅街エリアを探すコツ
金がある女は「金以外」のものを求めている
宝塚の44歳と過ごしてわかったことがある。金持ちの妻が出会い系に来る理由は、金目当ての逆だ。金はある。物も揃っている。でも「自分を見てくれる人間」がいない。
旦那は稼ぐ。家を建てた。車を買った。旅行にも連れて行ってくれた。でもそれは「妻」に対する義務の遂行であって、「女」として見ているわけではない。クリニックから疲れて帰ってきて、食事をして、風呂に入って、寝る。妻の新しい髪型に気づかない。新しい服にも気づかない。それが何年も続くと、女は「自分はここにいなくてもいいのではないか」と思い始める。家政婦と同じだ。家事をして、家を整えて、旦那が帰ってくるのを待っている。でも待っている相手は、自分を見ていない。
だからこういう女に「きれいですね」は効く。ただし初対面で言ってはダメだ。信頼関係を築いた後で、具体的に言う。「今日のネイル、前回と色が変わりましたね」「髪、少し切りました?」。変化に気づく男。旦那が10年間やっていないことを、出会い系の男がやる。それだけで彼女の中の何かが動く。
子なし専業主婦の孤独は想像より深い
子供がいる主婦は忙しい。忙しいから寂しさを感じる暇がない。子供がいない主婦は暇だ。暇だから寂しさと向き合う時間が長い。
宝塚の彼女が言っていた言葉が忘れられない。「主婦って何してるのって聞かれるのが一番辛いんです。子供がいたら『子育て』って答えられる。でも子供がいないと、何もしてないみたいに聞こえるでしょう」。何もしていない44歳の女。社会的な肩書きがない。収入もない。旦那の扶養に入っている。友達との会話で「最近何してる?」と聞かれても、「ヨガとカフェ」しか答えられない。それが18年間続いている。その空白感は、男には想像しにくい。
だからPCMAXでこの手の女に会った時は、「あなたの話を聞きたい」というスタンスが最強だ。金で釣ろうとしない。体を急がない。「今日はどんな1日でしたか」「最近読んだ本で面白かったのは何ですか」。日常の小さなことを聞く。彼女はそれを語りたがっている。誰にも語れなかった日常を、出会い系で知り合った男に語る。その行為自体が、彼女にとっての救いになる。
PCMAXで宝塚・芦屋・川西の高級住宅街エリアを探すコツ
宝塚のような高級住宅街にもPCMAXのユーザーはいる。でも数は少ない。登録しても長く使わない女が多い。「やっぱりやめよう」と退会するパターンだ。
だからタイミングが重要になる。週に1回は宝塚市で検索をかける。新規登録者がいたらすぐにメッセージを送る。登録してから数日が勝負だ。迷っている間に男がアプローチすれば、「1人くらい話してみようかな」となる。1週間放置されると退会する。このタイミング勝負は、三宮のように常にユーザーが多いエリアとは全然違う戦い方だ。
エリアを広げるなら芦屋と川西が狙い目だ。芦屋は言わずもがなの高級住宅街。川西は宝塚の隣で、能勢電鉄沿線の山の手にいい住宅地がある。この3エリアを定期的にチェックすれば、「満たされているのに寂しい」タイプの女に出会える確率が上がる。メッセージは「知的で、丁寧で、相手の話を聞くスタンス」。金持ちの妻には金の話をしない。知性で勝負する。それが50代のバツイチ男にできる、宝塚エリアの攻略法だ。
まとめ:宝塚の子なし専業主婦はPCMAXで出会える
PCMAXで宝塚の44歳子なし専業主婦と出会った体験を書いてきた。最後に要点をまとめておく。
- 宝塚のPCMAXユーザーは少数だが質が高い
- 子なし専業主婦は「話し相手」を求めている
- プロフの文章量と丁寧さで知性を判断できる
- メッセージはプロフの内容に具体的に触れることが差別化になる
- 知的な会話ができる男が有利
- 地元を避けたデート場所の提案が信頼につながる
- 新規登録者はすぐ退会するためタイミング勝負
- 高級住宅街の女には金の話をしない
- 変化に気づく男が旦那との差別化になる
- 芦屋・川西も合わせて定期的に検索する
宝塚の女は、尼崎のシンママとも加古川の家庭内別居の主婦とも全く違った。何もかも持っている。金も家も時間も。でも「自分を見てくれる人間」だけがいない。出会い系で出会う女の中で、最も静かで、最も深い寂しさを抱えていた相手だった。
白いシーツの上で泣きながら笑っていた44歳。あの顔は忘れられない。きれいに手入れされた体から出た、手入れされていない本音の涙だった。
PCMAXの検索画面で「宝塚市」を選んでみてほしい。住宅街の奥に、誰かの言葉を待っている女がいるかもしれない。
