川西という街に、出会い系の匂いはない。
川西市は宝塚の北隣にある。阪急川西能勢口駅を中心に、ファミリー向けのマンションと一戸建てが広がるベッドタウンだ。猪名川が流れていて、北に行けば能勢の山。南に行けば宝塚を経由して大阪の梅田まで阪急で25分。住んでいるのは共働きの若い夫婦か、定年後の高齢者。繁華街はない。駅前のアステ川西で買い物して帰る。そういう街だ。
僕は神戸市在住の50代バツイチ。PCMAXで出会い系歴は4年を超えた。三宮、姫路、御影、西宮、垂水、明石、加古川、尼崎、宝塚、伊丹。兵庫県の主要エリアはほぼ回った。川西は宝塚の記事を書いた時に「隣町も見てみるか」と検索したのがきっかけだった。
この記事は、川西で27歳の介護職の女と出会った話だ。バツイチ、1人暮らし、前の旦那からDVを受けて離婚している。年齢差16歳。これまで出会ってきた30代後半から40代の女とは、何もかも違う相手だった。50代のバツイチが20代のDV離婚経験者とどう距離を縮めたか。そのリアルを書く。
- PCMAXで川西の27歳介護職を見つけた経緯
- DV離婚を経験した女に送る最初のメッセージの注意点
- 夜勤明けの女とのデートの独特な時間帯
- 川西能勢口から山の方へ走った車の中のリアル
- DV経験のある20代女と出会うために50代男が知っておくべきこと
PCMAXで川西の27歳介護職を見つけた経緯
- 宝塚の隣の川西を検索した理由
- 川西のプロフは「普通の生活」が多かった
- 27歳介護職のプロフに書いてあった「1人の時間が怖い」の意味
宝塚の隣の川西を検索した理由
宝塚でPCMAXを検索した時、ヒット数は少なかった。高級住宅街に出会い系ユーザーは少ない。でもそのすぐ北隣の川西は、宝塚よりも庶民的だ。家賃も安い。若い世代が1人暮らしをするなら、宝塚より川西を選ぶ。
PCMAXで「川西市」を選んだ。ヒット数は宝塚より少し多いくらいだった。でも年齢層が違う。宝塚は30代後半から40代が中心だったが、川西は20代後半から30代前半が目立った。家賃が安い分、若い女が住んでいる。離婚後の1人暮らしを始めるには手頃な街だ。
これまでの記事を振り返ると、僕が出会ってきたのは30代後半以上が中心だった。三宮の35歳看護師、西宮の37歳ネイルサロン経営者、加古川の41歳パート主婦。20代との出会いは少ない。明石の29歳が一番若かったが、それでも同世代に近い。16歳差の27歳は、完全に未知の領域だった。
川西のプロフは「普通の生活」が多かった
川西のPCMAXユーザーのプロフは、宝塚や御影とは雰囲気が違った。趣味に「読書」「美術館」と書いている女はいない。「休みの日はNetflixを見ています」「カフェでぼーっとするのが好き」。等身大の生活が書いてある。
仕事は介護職、医療事務、飲食店。宝塚の専業主婦と違って、全員が自分の生活費を稼いでいる女だった。プロフの写真はスマホの自撮りが多い。加工している女もいるが、全体的に飾り気がない。川西という街のそのままが、プロフに出ていた。
出会い系の検索で意外と見落とされるのが、こういう地味な街だ。三宮や梅田で検索する男は多い。でも競争率が高い。川西のような街は男の検索が少ない分、女の側が返信する確率が高い。穴場とまでは言わないが、コスパは良いエリアだった。
27歳介護職のプロフに書いてあった「1人の時間が怖い」の意味
何人かのプロフを見て回った中で、1人の女に目が留まった。27歳、介護職、バツイチ。写真は1枚だけ。マスクをしたまま自撮りしていて、目元だけが映っている。目の下にうっすらクマがあった。夜勤のある仕事の女の顔だ。
プロフの自己紹介はこう書いてあった。「去年離婚しました。川西で1人暮らしをしています。仕事は介護です。夜勤もあります。休みの日に1人でいると色々考えてしまうので、誰かと話したいです。1人の時間が怖いです」。最後の一文が刺さった。「1人の時間が怖い」。これは暇だから誰かと遊びたいという意味ではない。1人でいると過去のことを思い出してしまう。その「過去」が何なのかは、後から聞いた話でわかった。
プロフには「真剣な出会い」とも「遊び相手」とも書いていなかった。カテゴリは「友達から」になっていた。この「友達から」は、出会い系で最も多いカテゴリだ。何を求めているかわからない女がとりあえず選ぶ。でも裏を返すと、何も拒否していないとも読める。体の関係もありだし、恋愛もありだし、ただ話すだけでもいい。全部受け入れる準備がある。離婚直後の女にありがちな、自分で自分の気持ちがわからない状態だ。
DV離婚経験のある27歳に送った最初のメッセージ
- 20代の女に50代が送るメッセージで気をつけたこと
- 返信は深夜2時に来た
- やり取りの中で見えた「この女の警戒心」
20代の女に50代が送るメッセージで気をつけたこと
24歳差だ。普通に考えたら警戒される年齢差。「おじさんがメッセージ送ってきた」と思われて終わるリスクがある。でも僕にはバツイチという共通点があった。これが武器になる。
メッセージを作った。「はじめまして。プロフ読みました。自分も離婚経験があります。1人の時間が怖いって気持ち、わかります。自分もそうだったので。よかったら話しませんか」。短い文面にした。20代の女に長文を送ると、それだけで「重い」と思われる。ポイントは「自分も離婚経験がある」と「1人の時間が怖い気持ちがわかる」の2つだ。年齢差を埋めるのは、共通の経験だ。50代の男の武器は見た目じゃない。人生経験だ。
もう一つ意識したことがある。プロフの写真を褒めなかった。マスク越しの目元しか映っていない写真を「かわいいですね」と言うと嘘くさい。DV経験のある女は、お世辞に対するセンサーが異常に敏感だ。嘘をつかれた経験が多すぎる。「嘘っぽい男」は一発でブロックされる。だから事実だけを書いた。離婚経験がある。1人の時間が怖い気持ちがわかる。どちらも嘘じゃない。
返信は深夜2時に来た
メッセージを送ったのは夜の10時だった。返信は深夜2時。彼女は夜勤明けだった。介護職の夜勤は16時間勤務が多い。夕方5時に入って翌朝9時に上がる。でもその日は夜勤の休憩中にスマホを見たらしい。施設の仮眠室で。
「返信ありがとうございます。離婚経験あるんですね。そういう人のほうが話しやすいです。同年代の男友達には離婚の話ってしにくいので。よかったら色々聞いてほしいです」。文面は短いが、返信が早い。深夜2時に仮眠室からメッセージを返す女は、それだけ話し相手を必要としている。
「色々聞いてほしい」。この言葉を見た時、宝塚の44歳専業主婦を思い出した。あの女も「話し相手がほしい」と書いていた。でも意味が違う。宝塚の女は知的な会話を求めていた。この27歳は「聞いてほしい」だ。自分の話を聞いてくれる相手が欲しい。夜勤の仮眠室で1人でいる時間に、誰かの存在を確認したい。孤独の質が全く違った。
やり取りの中で見えた「この女の警戒心」
3日間で20通ほどのやり取りをした。ほとんどが深夜と早朝だった。彼女の生活リズムに合わせると、自然とそうなる。夜勤明けの朝9時から昼まで起きていて、昼過ぎに寝る。夕方に起きて夜勤に行く。日勤の日は夕方6時に上がる。
やり取りの中で気づいたことがある。彼女は僕の質問に答えるが、自分からは質問してこない。「休みの日は何してるの?」と聞くと「Netflix見てます」と答える。でも「あなたは?」とは聞かない。人に興味がないのではない。興味を持つことが怖いのだ。前の旦那に興味を持って近づいた結果がDVだった。だから今は、自分から近づかない。相手が来てくれるのを待つ。受け身の極致だ。
もう一つ気づいたのは、彼女が自分の外見に関する話を一切しないことだった。髪型の話も服の話もしない。三宮の看護師は「今日ネイル変えた」と送ってきたし、西宮のネイリストは自分の作品写真を見せてくれた。この女は何もない。自分の体に関心がないのか、関心を持つ余裕がないのか。後から聞いた話では、前の旦那に「ブス」「デブ」と言われ続けていた。自分の外見を語る自信がなかった。
夜勤明けの27歳と川西能勢口で初めて会った朝
- 待ち合わせは朝の10時だった
- 夜勤明けの女の顔には生活が全部出ていた
- モーニングを食べながら聞いたDV離婚の話
待ち合わせは朝の10時だった
「いつ会えますか」と聞いたら、「夜勤明けの日なら午前中が空いてます」と返ってきた。これまで出会い系で午前中に会ったことはない。大体が夜の居酒屋かカフェだ。でも彼女の生活リズムに合わせるなら、朝か午前しかない。
川西能勢口駅で朝10時に待ち合わせた。僕は神戸から阪急で向かった。三宮から梅田経由で約50分。宝塚に行くのと大して変わらない。駅に着いたら、改札前に女が立っていた。黒いパーカーにジーパン。リュック。完全にオフの格好だ。マスクをしていたが、写真より痩せている印象だった。目の下のクマは写真よりも濃い。夜勤明けの顔だ。
「おはようございます」と声をかけた。彼女は小さく頭を下げた。声が小さい。人前で大きな声を出す訓練をしていない人間の声だ。介護施設では利用者に大きな声で話すが、それは仕事の声だ。プライベートの声は別にある。こちらと目を合わせたのは一瞬で、すぐに視線を落とした。警戒心というより、人と向き合い慣れていない感じだった。
夜勤明けの女の顔には生活が全部出ていた
駅前の喫茶店に入った。モーニングセットを2つ頼んだ。彼女はトーストとゆで卵のセットを選んだ。コーヒーに砂糖を2つ入れた。夜勤明けの体は糖分を欲する。介護の現場を知っている人間なら、この砂糖2つの意味がわかる。
マスクを外した彼女の顔を初めて見た。写真より若かった。27歳だが、化粧をほとんどしていない顔は大学生にも見えた。肌は白いが、目の周りに疲労が出ている。唇は乾燥してひび割れていた。リップも塗っていない。自分の見た目にかける時間がない生活をしている女の顔だった。
でも、目はきれいだった。二重で、睫毛が長い。クマの下にある目だけが、この女の本来の素材を教えていた。手入れすればかなりきれいな女だと思った。でもその「手入れ」にかける余裕が、今の彼女にはない。月の手取りが18万。家賃5万5千のワンルーム。食費と光熱費を払ったら、自分に使える金はほとんど残らない。前の旦那からの養育費はない。子供もいない。25歳で結婚して26歳で離婚した。1年間の結婚生活だった。
モーニングを食べながら聞いたDV離婚の話
トーストを半分食べたあたりで、彼女が話し始めた。僕から聞いたのではない。彼女が自分から切り出した。「離婚の理由、聞きたいですよね」。聞きたいかと問われたので「聞くよ」と答えた。
前の旦那は3つ年上の会社員だった。付き合って半年で結婚した。最初の3か月は普通だった。4か月目から暴言が始まった。「飯がまずい」「掃除ができない」「稼ぎが少ない」。言葉の暴力が毎日続いた。半年後に初めて手が出た。頬を叩かれた。その後は月に2、3回。殴る、蹴る、髪を引っ張る。結婚して1年で実家に逃げた。実家は大阪の堺市。両親は離婚に反対だった。「もう少し我慢できないの」と母親に言われた。
彼女は淡々と話していた。感情を込めずに事実だけを並べる話し方だった。泣かない。怒らない。もう何回も人に話して、感情が擦り切れている。この話し方を聞いて、宝塚の女との違いを痛感した。宝塚の44歳は品のある言葉で自分の寂しさを語った。この27歳は感情を消した声で暴力の記録を読み上げている。同じ「話を聞いてほしい女」でも、中身がまるで違う。
2回目のデートは彼女の休日の昼間に川西を歩いた
- 2回目は「普通の休日」を一緒に過ごした
- 川西の商業施設で見た彼女の「普通に戻りたい」という渇望
- 帰り道で握った手は荒れていた
2回目は「普通の休日」を一緒に過ごした
1回目のモーニングから5日後。彼女から「今度の日曜、日勤の後に会えますか」とメッセージが来た。前回は僕から誘った。今回は彼女から。距離が縮まっている証拠だ。
日曜の夕方4時にアステ川西で待ち合わせた。彼女は仕事着のまま来た。介護施設の制服のポロシャツにチノパン。化粧はしていない。着替える余裕がなかったのか、着替える気がなかったのか。たぶん後者だ。「ちゃんとした服」を持っていない可能性もある。DV離婚で荷物の半分を実家に置いてきて、今の部屋には最低限の服しかないと後で聞いた。
「何か食べたいものある?」と聞いたら、「何でもいいです」と言った。この「何でもいい」は、尼崎のシンママの「何でもいい」とは違った。シンママの「何でもいい」は「安ければ何でもいい」だった。この女の「何でもいい」は、自分で選ぶことに慣れていないから出る言葉だ。前の旦那が全部決めていた。どこに行くか、何を食べるか、何を着るか。決定権が自分にあることに、まだ慣れていない。
川西の商業施設で見た彼女の「普通に戻りたい」という渇望
アステ川西の中をぶらぶら歩いた。特に目的はなかった。雑貨屋の前で立ち止まった時、彼女がマグカップを手に取った。白地にネコの絵が描いてある。550円。「かわいい」と小さく言った。でも棚に戻した。
「買わないの?」と聞いたら、「今月ちょっと厳しくて」と笑った。550円のマグカップが買えない月がある。27歳の介護職の現実だ。僕は黙ってそのマグカップを取って、レジに持っていった。「いいよ、プレゼント」。彼女が慌てて「えっ、いいんですか」と言った。たった550円の贈り物に、ここまで驚く女がいる。宝塚の専業主婦に百貨店の包みを渡すのとは、意味が全く違った。
そのあと、フードコートでうどんを食べた。彼女はきつねうどんを頼んだ。食べ方が丁寧だった。音を立てずに、少しずつ口に運ぶ。介護の仕事で食事介助をしている人間の食べ方だ。利用者に食べさせる側が、自分の食事もゆっくり丁寧に食べる。職業が身体に染みている。彼女は「こういう普通の休みって久しぶりです」と言った。誰かとフードコートでうどんを食べるだけの「普通」が、この女にとっては贅沢だった。
帰り道で握った手は荒れていた
6時過ぎにアステを出た。駅に向かう途中、歩道橋の上で夕焼けが見えた。「きれい」と彼女が言った。伊丹の保育士も同じことを言う女だったが、この女の「きれい」には体温がなかった。きれいなものを見ても、感情が追いつかない。
手を握った。彼女の手はカサカサだった。介護の仕事は1日に何十回も手洗いとアルコール消毒をする。ハンドクリームを塗る暇がないか、買う金がないか、両方だろう。爪は深爪。伊丹の保育士と同じ、子供や高齢者の世話をする人間の爪だ。その荒れた手が、僕の手を握り返してきた。握力は弱い。でも離さなかった。
「帰りたくないな」と彼女が言った。声が聞こえるか聞こえないかの音量だった。帰りたくないのは僕と一緒にいたいからか、1人の部屋に帰るのが嫌だからか。たぶん両方だ。「また会おう」と言ったら、彼女は頷いた。目は合わせないまま、手だけは握ったままだった。
「車出すよ」と言った日、能勢の山に向かった
- 「車出すよ」と言った理由は彼女の生活圏から離すためだった
- 能勢に向かう車内で彼女が話し始めた「体のこと」
- 山の上の駐車場で止まった車の中で起きたこと
「車出すよ」と言った理由は彼女の生活圏から離すためだった
会うのも慣れてきた頃、平日の彼女の休みに合わせて有休を取った。水曜日。「今度は車出すから、どこか行こう」と提案した。川西能勢口まで車で迎えに行く。
車にした理由は2つある。1つは、彼女を川西の生活圏から引き離すため。駅前のアステで会っていると、施設の同僚に見られるリスクがある。介護業界は狭い。川西のような小さな街なら尚更だ。もう1つは、彼女に「閉じた空間」を提供するため。彼女は人前で感情を出せない。カフェやフードコートでは周囲の目がある。車の中なら2人だけだ。
昼の12時に川西能勢口に着いた。彼女は駅のロータリーで待っていた。今日は私服だった。白いブラウスにデニムのスカート。前回と違って、薄く化粧をしている。唇にリップが塗ってあった。あの乾燥してひび割れていた唇に、色が入っている。僕のためかどうかはわからない。でも「化粧をしてきた」という事実が、この女の気持ちの変化を示していた。
能勢に向かう車内で彼女が話し始めた「体のこと」
国道173号を北上した。川西から能勢方面に向かう道は、15分も走れば山の中だ。田んぼと林が交互に現れる。コンビニもない。信号も少ない。助手席の彼女は窓の外を見ていた。
30分ほど走ったところで、彼女が話し始めた。「あの人とは、最後の方は全然なかったんです」。「あの人」は前の旦那だ。「全然なかった」は体の関係だ。DVが激しくなった後半の半年間、旦那は彼女に触ろうとしなかった。暴力は振るうのに、体は求めない。殴る蹴るはするが、女としては見ていない。「自分は女として価値がないんだと思った」と言った。27歳が、自分の体に価値がないと思っている。
能勢の一庫ダムが見える場所まで来た。車を駐車場に停めた。エンジンを切った。彼女は話し続けていた。「離婚してから1年、誰にも触られていない。自分から誰かに触ろうとも思わなかった。でも最近、人に触りたいと思うことがある。それが怖い」。触りたいという欲求が怖い。DVを受けた女にとって、体の接触は暴力と結びついている。人に触ることが、暴力の記憶を呼び起こす。それでも体は触れたいと言っている。その矛盾に、彼女自身が戸惑っていた。
山の上の駐車場で止まった車の中で起きたこと
一庫ダムの駐車場に車を停めたまま、30分ほど話していた。ダムの水面が静かだった。平日の昼間だから、他に車はいない。
彼女の手を取った。2回目のデートと同じように、握り返してきた。今度は少し強い。親指が僕の手の甲を撫でた。小さな動きだった。彼女が自分から触った瞬間だ。僕から手を引いて、指先でこめかみの横の髪に触れた。びくっと肩が跳ねた。反射だ。頭の近くに手が来ると、殴られる記憶がある。「ごめん、驚かせた」と言ったら、彼女は首を横に振った。「大丈夫です。大丈夫」。2回言った。自分に言い聞かせていた。
ゆっくり頬に手を当てた。彼女の目を見た。瞳が揺れていた。怖いのと、怖くないのの境界線にいる目だった。唇を重ねた。彼女は目を閉じなかった。目を開けたまま僕の顔を見ていた。確認している。この男は殴らない。この手は暴力じゃない。
しばらくキスをしていたら、彼女の体から力が抜けた。目を閉じた。舌が触れた時、小さく「ん……」と声が漏れた。彼女の手が動いた。僕のシャツの胸元に指が入ってきた。ボタンの隙間から、鎖骨に触れようとしている。「触ってもいいですか」。聞いてきた。1人でいる時に「人に触りたい」と言っていた女が、今、許可を求めている。「いいよ」と答えた。指が鎖骨をなぞった。胸板を滑った。爪が短い指先が、ゆっくり、確かめるように肌に触れている。この触り方は初心者の伊丹の保育士とも違った。触りたいのに触った後が怖い。だから一箇所に長く留まれない。指が泳いでいる。
彼女の手が腹を越えて、ベルトの上に来た。指先がバックルに触れた。「……外していい?」。声が震えていた。僕はシートを倒した。彼女がベルトを外した。不器用な手つきだった。ジッパーを下ろして、中に手を入れてきた。そっと握った。伊丹の保育士と同じ「握り方がわからない」ではない。握り方は知っている。でも自分からそれをすることが1年ぶりで、指が緊張で震えている。
少しずつ動かし始めた。ぎこちないが、リズムがある。経験がゼロではない。結婚していた1年間の記憶で動いている。顔を近づけてきた。「これ、してみたかった」。唇が降りてきた。ちゅ、と先端にキスをした。そのまま口に含んだ。じゅる、じゅると吸う音がした。上目遣いで僕を見ながら、頭を前後に動かしている。髪がさらさらと僕の腹の上を滑る。下手じゃない。でも途中で顔を上げた。「合ってる?」。伊丹の保育士と同じ質問だが、声のトーンが違う。保育士は恥ずかしさだった。この女は「間違えたら怒られる」という恐怖だ。前の旦那に「下手くそ」と言われた記憶があるのだろう。「気持ちいいよ」と答えた。それだけで彼女の肩の力が抜けた。
僕も彼女に触った。ブラウスのボタンを外していいか聞いたら、頷いた。ボタンを1つずつ外した。白いブラジャーだった。華奢な体だ。肋骨が浮いている。食事を最低限しか取っていない体。でも肌は白くてきれいだった。介護職は室内作業だから日に焼けない。ブラのホックを外した。小さな胸が現れた。指で触れたら、彼女が息を飲んだ。乳首に唇をつけた。ちゅ、ちゅと吸った。「あ……」。声が出た。自分で驚いた顔をしていた。声が出ることに驚いている。1年間、自分の体から声が出ることを忘れていた女だ。
スカートの中に手を入れた。太ももを撫でた。内腿に指が触れた時、彼女の脚が閉じかけた。反射だ。でもすぐに力を抜いた。「大丈夫……」と自分に言い聞かせている。指がショーツの上に触れた。湿っていた。体は正直だ。怖いと言いながら、体は求めている。ショーツをずらして指を入れた。ぬるっと温かい。「あ……んっ……」。声を殺そうとして、でも漏れる。ぐちゅ、ぐちゅと音がする。助手席の彼女がシートベルトを外して、体を僕の方に寄せてきた。
「入れてほしい」。彼女が言った。目を見て言った。「怖い」と言っていた女が、正面から目を見て「入れてほしい」と言っている。助手席のシートを倒した。スカートをたくし上げて、ショーツを脱がせた。彼女の脚が開いた。車の中は狭い。でも狭いからこそ距離がない。入れた。ずぶっと根元まで。「あっ……!」。声が大きかった。ダムの駐車場に声が反響した。
最初はゆっくり動いた。彼女が腰の角度を自分で調整し始めた。もっと深く入る角度を探している。「もっと……奥……」。自分の欲望を口にしている。DV旦那に「お前には価値がない」と言われ続けた女が、今、自分の体の快楽を自分の言葉で要求している。ぐちゅ、ぱちゅと水音が車内に響いた。「あ、あ、あっ……だめ……!」。彼女の手が僕の腕を掴んだ。爪が食い込む。介護で鍛えた握力が、今は快楽の中で暴れている。体が痙攣した。「あああっ……!」。声を上げた。声を出すことを自分に許した瞬間だった。
終わった後、彼女は助手席で丸くなった。膝を抱えて、窓の外を見ていた。ダムの水面が午後の光を反射している。「泣いてる?」と聞いたら、首を横に振った。でも声は出さなかった。しばらくして「怖くなかった」と言った。短い言葉だった。でもその一言に、この女の1年間が全部詰まっていた。人に触られることが怖かった女が「怖くなかった」と言っている。それだけで十分だった。
DV経験のある20代女と出会うために50代男が知っておくべきこと
- 暴力を受けた女の「普通」の基準は壊れている
- 年齢差16歳の壁を超えるのは「共通の傷」
- PCMAXで川西・猪名川・能勢の若い女を探すコツ
暴力を受けた女の「普通」の基準は壊れている
DV経験のある女と出会った時、最も重要なのは「普通」の基準がずれていることを理解することだ。普通の会話で怒鳴られない。普通のデートで殴られない。普通にご飯を食べて「おいしかったね」と言える。これが彼女にとっては「普通じゃない体験」だ。
僕がやったことは特別なことじゃない。喫茶店でモーニングを食べて、フードコートでうどんを食べて、550円のマグカップを買ってあげた。これだけで彼女は「こんな普通の休みって久しぶり」と言った。高いレストランに連れていく必要はない。ブランド物を買ってあげる必要もない。「普通の男」であること。それがDV経験のある女には、最も刺さる。
ただし注意点がある。DV経験のある女は「優しい男」を無条件に信じるわけじゃない。前の旦那も最初は優しかったからだ。だから「この男は本当に優しいのか、それとも最初だけ優しいのか」を常に見ている。急に近づかない。約束を守る。声を荒らげない。この3つを3回のデートで一貫して見せたことが、結果的に彼女の警戒心を解いた。
年齢差16歳の壁を超えるのは「共通の傷」
50代と27歳。16歳差は普通なら壁になる。でも「バツイチ同士」という共通点があった。離婚を経験した人間は、離婚を経験した人間にしかわからない感覚を持っている。「独りで夜を過ごす怖さ」「もう一回誰かを信じることへの恐怖」「周囲の目」。
彼女が僕のメッセージに返信した理由は「離婚経験がある人の方が話しやすい」だった。同世代の男友達には離婚の話がしにくい。25歳で結婚して26歳で離婚した女に「まだ若いからやり直せるよ」と言う男は多い。でもそれは聞きたい言葉じゃない。「つらかったな」と言ってほしい。離婚経験者なら、その「つらかったな」に嘘がないとわかる。年齢差を超えるのは、見た目でも金でもない。傷の共有だ。
50代のバツイチ男にとって、20代のDV離婚経験者は「守ってあげたい相手」に見える。でもそのスタンスは危険だ。「守ってあげる」は、上から見下ろす構図になる。前の旦那も最初は「守ってやる」と言っていたはずだ。僕がやったのは「守る」じゃなくて「隣にいる」だ。同じ目線で、同じ速度で歩く。それだけのことが、この女には必要だった。
PCMAXで川西・猪名川・能勢の若い女を探すコツ
川西で出会えたことで、この北摂エリアにも可能性があるとわかった。川西の隣には猪名川町がある。能勢はさらに北。どちらも家賃が安く、若い女が1人暮らしを始めるには手頃な土地だ。
PCMAXで検索する時のコツは、時間帯を変えることだ。川西の介護職の女は深夜2時に返信してきた。夜勤のある職業の女は、一般的な時間帯にはオンラインにならない。深夜から早朝に検索すると、ログイン中の女が違う顔ぶれになる。看護師、介護士、コンビニのバイト。夜に活動する女は、昼間の検索では見つけにくい。
もう一つ。川西・猪名川・能勢エリアは車があると圧倒的に有利だ。電車は阪急と能勢電鉄しかない。バスの本数も少ない。車を持っていない女は行動範囲が限られる。「車出すよ」の一言で、デートの選択肢が一気に広がる。神戸から車で1時間圏内。三宮や梅田で消耗するよりも、こういう穴場エリアを定期的にチェックする方が、結果的に効率がいい。
まとめ:川西のDV離婚経験者はPCMAXで出会える
PCMAXで川西の27歳介護職バツイチ女性と出会った体験を書いてきた。最後に要点をまとめておく。
川西の女は、三宮の華やかな女とも、宝塚のセレブ主婦とも、尼崎のシンママとも全く違った。DV離婚を経験して、自分の体にも心にも自信がない27歳。550円のマグカップが買えない給料で、夜勤をこなしながら1人暮らしをしている。そんな女が出会い系に来る理由は「1人の時間が怖い」からだった。
一庫ダムの駐車場で、彼女が「怖くなかった」と言った一言は忘れられない。人に触られることが暴力と結びついていた女が、僕の前で怖くなかったと言った。それは僕の技術がすごかったわけでも、僕が特別に優しかったわけでもない。3回会って、3回とも「普通の男」でいただけだ。
PCMAXの検索画面で「川西市」を入れてみてほしい。ベッドタウンの1DKに、誰かの手を待っている女がいるかもしれない。
- 川西は宝塚の隣で家賃が安く若い女が住んでいる穴場エリア
- DV離婚経験者へのアプローチは「共通の傷」が武器になる
- バツイチ同士の共通点で16歳差の壁を超えられる
- 夜勤職の女は深夜の検索でヒットしやすい
- DV経験者には「守る」より「隣にいる」スタンスが効く
- 550円のプレゼントが高級品より刺さることがある
- お世辞に敏感な女には事実だけを伝える
- 車があると川西・猪名川・能勢エリアの行動範囲が広がる
- 急に近づかない・約束を守る・声を荒らげないの3つを一貫させる
- 女性が「怖くなかった」と言える空気を作ることが最重要
